イスラエル・テルアビブに本拠を置くスタートアップであるScopio Labsは、末梢血塗抹標本の分析に利用する顕微鏡をAI駆動とし、検査手技に伴う人為的ミスの予防と時間短縮を図る。同AIツールはこのほど米食品医薬品局(FDA)の承認を取得し、プロダクトとして2021年初頭に市販開始を予定している。
Scopio Labsによるプレスリリースによると、高度な画像イメージング技術とAI技術により、通常の100倍にあたる油浸解像度レベルでのデジタルスキャンを実現するという。各種血球形態や数は事前分類と自動評価を可能としており、分析プロセスの効率化・自動化に大きく貢献する。
Scopio Labsの共同創設者でCTOであるErez Na’aman氏は「末梢血塗抹標本分析における、最初の臨床グレードのデジタルソリューションだ」とし、in vitro血液診断の可能性を飛躍させる同社テクノロジーに大きな自信を示す。なお、同ツールは欧州におけるCEマーク認証を本年初頭に取得しており、今後の普及加速が見込まれている。