歯科治療の収益性・スピード・品質の向上のため、AIによる画像処理技術を活用する動きが強まっている。「Denti.AI」は歯科用X線画像のAI自動診断サービスを提供し、学術面での評価を高めている。
PRWeb掲載のプレスリリースでは、「Denti.AIが専門家が見落とすような歯科病変をX線画像から正確に識別した」研究成果に対し、米国の歯科学会The American Academy of Oral and Maxillofacial Radiology(AAOMR)が2020年アルバート・G・リチャーズ大学院生研究賞を授与したと発表されている。同研究はAAOMRの年次セッションで最優秀ポスター賞も受賞しており、その内容は「Denti.AIの画像診断技術が専門家と同等以上の結果を示し、歯科医療従事者の疲労と診断エラーを軽減する可能性を示す」ものであった。
Denti.AIの技術は、う歯(虫歯)や歯周炎といった主要な異常や、過去の歯科治療などの特徴をX線画像からAIによって検出するクラウドベースのサービスである。そのシステムは様々な診療管理ソフトや画像機器と統合され、歯科臨床のワークフローの自動化に貢献している。Denti.AIの最高歯科責任者(Chief Dental Officer)であるEric Pulver氏は「私たちは歯科市場に明快さ・標準化・品質保証・効率性・信頼性をもたらし、歯科医療提供者をサポートします」と語っている。