ディープラーニングによる画像再構成技術(DLR: Deep Learning Reconstruction)は、AI技術の隆盛によりCTやMRIで実用化が進み、より低線量・短時間で高精細な画像が得られるようになった。Canon MedicalのDLR技術「AiCE: Advanced intelligent Clear-IQ Engine」については以前にも紹介した(過去記事)。
Canon Medical Systems USAの26日付プレスリリースによると、同社MRIのAiCE技術において、これまで米FDAで認められていた「脳と膝」の適応領域から、「前立腺・全関節・心臓・骨盤・腹部・脊椎」といったほぼ全身の領域(96%)にDLRの適応拡大が承認されたことを発表した。
今回の米FDA承認拡大を受け同社では、「AiCE適応の1.5テスラ」 vs 「非適応の3テスラ」で違いを判別できるか挑戦する「AiCE Challenge」をバージョンアップし公開している。隣り合う組織同士の境界の精細さを判断基準とすることで、筆者の場合には得意な臓器では正解したが、正答根拠は正直なところ明確には示しにくいほどだった。もし高度に盲検された場合には差の認識は困難かもしれない。脳と膝で公開されていた過去のAiCE Challengeとあわせて是非体感してみて欲しい。
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