AIによるモニタリングで妊婦と胎児の死亡率低下を実現

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米ベイラー医科大学は、PeriGen社製のAIによる周産期モニタリングシステムの導入により、母体と新生児の死亡を含む重篤な健康リスクを大幅に低下させることができたと公表した。このシステムの導入により、新生児集中治療室からの早期離脱や、帝王切開率が低くなることも確認されており、今後産科における一般的システムとして普及する可能性もある。

Healthcare IT Newsの報道によると、このシステムではAIが胎児心拍を常時モニター・解析し、正確に異常パターンの出現を捉えて医師に警告することができる。ベイラー医科大学産婦人科のSteven Clark教授は「医師が1人の妊婦に付きっきりで対応することは現実的でない。このシステムは不眠不休で働き、医師をサポートすることができる強力なバックアップだ」としている。

米国における出産関連死、特に妊産婦の死亡率は他の先進国と比較しても非常に高く、毎日2人の女性が出産時に亡くなっている計算となる。米テックメディアSanvadaによると、このAIシステムは、血中のオキシトシンモニタリングを付加的に行うことで、さらなるリスクの軽減にもつながっており、米国の周産期を巡る危機的状況の打開へと期待が集まっている。