Google アフリカのマラリア・デング熱対策にAI活用

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Googleは、2015年に429,000人のアフリカの人々の命が失われたことを受けて、マラリアやデング熱に対処するためにAIの導入を検討している。このAIを活用することで、雄雌の蚊の分別が可能になる。さらにウルバチア菌に感染させた雄蚊だけを野に放つと、菌を持った蚊と交配して、孵化しないようにさせることができるという。同社のヘルスケアAI部門は、これまでにも糖尿病性網膜症による失明を防ぐAI開発など、世界的に必要なヘルスケアAIの開発に取り組んできた。その目的は、医療作業を簡略化し、医療従事者が患者に向き合う時間を増やすことにある。近年IT企業のヘルスケアAI開発は盛んで、IBMはすでにアフリカのマラリア対策のためにAIを提供している。

Googleは、マラリアやデング熱などへの対策に使用できるAIをアフリカへ導入する方法について検討している。Googleの子会社・Verilyが開発したAIは、大量の蚊を孵化させて雄と雌に分別することができる。その後、ウルバチア菌に罹患させたオスの蚊のみを大量に放ち、ほかの蚊との交配をさせると孵化しない卵が生まれる。その結果としてマラリアやデング熱の菌を持つ蚊の個体数を減らすことができると米・ITメディアCNETは解説する。南ア・新聞社Business Dayによると、GoogleヘルスケアAI責任者のKatherine Chou氏は、「私たちはマラリアやデング熱への対策について真剣に取り組み、Googleがどのように支援できるのかを考えてきた」と述べているという。WHOによると、2015年にサハラ以南のアフリカでは、約429,000人がマラリアによって亡くなっている。

Googleヘルスケアチームは、世界的に必要とされるヘルスケアAIの開発に取り組んでおり、糖尿病性網膜症を予測して失明を防ぐためのAI開発をすでに行っている。このAIは、網膜画像から網膜症を識別するための機械学習訓練を繰り返し行い、開発された。ナイアガラ・ビジネスメディアFootprint To Africaによると、同チームは「AIを活用して医療プロセスをより簡単にし、医療従事者が患者を向き合う時間を増やす」ことを目指しているという。IT企業のヘルスケアAI分野への進出は昨今盛んだ。IBMはすでにアフリカのヘルスケア市場に参入しており、アフリカの政策担当者はマラリアに対処するためにIBMのAIを使用している。