UCLA 手術中の血圧低下を予測するAIアルゴリズムを開発

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カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームは、AIアルゴリズムを利用し、手術中の急な血圧低下を予測できるシステムを開発した。血圧低下は深刻な手術合併症の一つとされており、今後、このシステムが術中管理の大きな助けとなる可能性がある。

米Becker’s Healthcareによると、このシステムの開発にあたり、1334名の手術患者から、計54万分以上におよぶ血行動態モニタリングのデータをアルゴリズムに学習させたという。このシステムは、血圧低下が起こる15分前までに84%の症例で事前に予期し、医師に警告することができる。UCLAのMaxime Cannesson教授は「医師は術中血圧低下に”対応”するのではなく、”備える”ことができるようになる」と成果に期待を寄せた。

これまで、明らかな血管損傷を伴わない突然の血圧低下を外科医が予測することは極めて難しく、術中の血圧低下が患者予後を大きく左右する一因となってきた。米UPI通信社の報道では、非常に複雑なこの生理現象を捉えるために、アルゴリズムは関連する数百万のデータを参照しており、AIならではのシステム実現であることを指摘している。