AIを利用した最先端の創薬研究を行うことで知られるExscientia社が、事業拡大のためにオックスフォード・サイエンスパークに進出し、そこで研究を行うことになった。オックスフォード・サイエンスパークはイギリスにある巨大な研究施設で、オックスフォード大学との繋がりも大きく、現在は60社もの企業が研究を行っているという。Exscientia社が使用するのは、その中でも代表的な建物であるシュレーディンガービルディングである。
Markets Insiderによると、Exscientia社はこのシュレディンガービルディングの中で、コンピューターエンジニアや創薬研究者、生物学者などと協力して研究を行う予定であるという。これらの研究者達が同じ建物の中で研究することで、相互のコミュニケーションがスムーズになり、従来に比べてAI創薬の研究環境が向上することが期待されているという。
Pharma Timesによると、Exscientiaの場合、創業当初から目標が定められており、「創薬研究を短期間で行い、1年または半年で臨床段階に進めるようにする」とされているのだという。現状では臨床試験までに最低でも5年の月日を費やしているため、この目標達成は決して簡単なものではない。しかしAIを効率よく取り入れることができれば、大幅な研究期間の短縮も可能になるかもしれない。