米IBM、視覚障害者向けにAI技術活用を促進

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アメリカでは、マイクロソフトやグーグルなどの大企業が社会的に意義のあるテクノロジーを開発しようという活動「social good」が盛んに行われている。そんな中、IBMは、視覚障碍を持つ人のためのサービス開発に力を注いでいる。

米IBM公式サイトによると、開発チームの中心人物は、日本人であるAsakawa Chieko博士だ。彼女は14歳のとき、不慮の事故によって視力を失い、それから現在に至るまで、研究員という立場でテクノロジーの開発に携わってきた。「私が働き始めたころ、介助に関するテクノロジーはほぼ皆無でした。自分一人では読むこともできないし、一人で外に行くこともできなかった」とAsakawa氏は当時の様子を振り返る。彼女が手掛けたもののひとつに、「NavCog」が挙げられる。これは、デバイスの音声コントロールによって、視覚障碍者が屋内で移動することを可能にしたアプリだ。

12月7日英メディアBBCによると、Asakawa氏の研究チームの次なる課題は、 「AIスーツケース」とよばれる軽装ナビゲーションロボットの開発だという。このロボットは、空港での荷物の受け渡しに加え、運行状況や遅延の確認など視覚障害者にとって煩雑になりうるあらゆる業務を、AIスーツケースが音声案内を使って手助けをするというものだ。「聴覚障害者であっても一人で快適に旅行を楽しみたい」。そう語るAsakawa氏の、開発に対する想いは強い。