アメリカでデータ解析などの情報技術研究を行うSaama社は、主に科学研究や医療研究に用いるために開発されたAIを発表した。このAIは、人間の動作や言語を理解することができ、それによってより直感的な操作ができることが特徴だという。
Saama社によると、今回発表されたAIは、DaLIAと名付けられ、科学研究・医療研究を行う企業に向けて公開されている。また、このAIには自然言語や人間の動作を処理する技術が搭載されており、マウスやキーボードの代替として動作や言語で入力を行うことができるという。この機能は主に医学・薬学研究における臨床研究で力を発揮すると考えられる。これまでは患者とコンピューターの間に人間が入らなければならなかったのに対して、このAIを使えば患者の行動などを直接AIで処理することが可能になるかもしれない。
Outsourcing Pharmaによると、Saama社でAIの研究を行うMalaikannan Sankarasubbu氏は、Saama社は別のAIの助けを借りなければ使えないようなAIではなく、問題を直接解決できるようなAIの開発を目指して研究を行っているという。今回Saama社が開発したAIもまさにその方針に則ったもので、この考え方はこれからのAI業界に大きく影響を与えていくことになりそうだ。