AI技術を利用した医療画像解析で知られるスタートアップ・Aidenceは、オランダの投資会社Inkef Capitalなどから1000万ユーロの追加投資を受けることを公表した。これにより、Aidenceの被投資額は計1250万ユーロとなり、さらなる事業の拡大が見込まれている。
2015年創業のAidenceは、医療画像から早期の肺がんを識別するAIアルゴリズムの開発に注力してきた。Tech.euの報道によると、同システムは、オランダやイギリスに所在する複数の医療機関に導入され、既に実際的な運用が始まっているという。CEOのMark-Jan Harte氏は「今回の投資を受け、我々は欧州での市場拡大とともに、米国への参入も目指すことになる」としている。
畳み込みニューラルネットワークの実用化以降、画像解析技術は急速な発展をみせ、医学領域における進展も著しい。Aidenceによると、同社の医療画像解析システムは既存のプラットフォーム(PACS)へのシームレスな導入を実現しており、広範な普及を前提とした設計を行っているとのこと。高度な画像解析技術を武器とした、同社の今後の展開に大きな注目が集まっている。