米ジョージア工科大学 がん患者の生活を個別サポートするAIアプリを開発

Cropped shot of a woman taking a picture on her phone of her food

米ジョージア工科大学の研究チームは、AI技術を利用し、がん患者の生活を個別にサポートするタブレット用アプリを開発した。MyPathと名付けられたこのアプリは、手術日程のリマインドや利用できる保険の紹介だけでなく、患者の精神状態や副作用の発現状況に応じて、適切な情報提供や解決策の提案を行うことができる。

大学の先端研究を紹介するメディア・Futurityの報道によると、このアプリは、患者ごとの診断や治療計画に準じて内容が調整されるほか、定期的な質問に回答することで症状経過やニーズの変化も細かく捉え、適切な情報を継続的に提供できるという。開発を主導するElizabeth Mynatt教授は「このアプリを利用する患者は”私の必要なことを魔法のように知っている”と驚きを持ってその体験を語ってくれる」と話す。

インターネットによる情報収集が一般化し、患者は自身の疾患に対する治療オプションや予後について、独自に詳細な知識を得ることができる。一方で、がん治療は特に専門性が高く状況に応じて個別化されるため、患者側の誤った認識に基づくミスコミュニケーションも生まれやすくなっている。ジョージア工科大学によると、研究チームは、今後対象疾患や提供情報の幅を広げ、利用者を増やしていきたいとしている。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。