Amazonが目指す医療AIのあり方

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AmazonがヘルスケアにおけるAI活用を積極的に目論んでいることは間違いない。一方、これまでその具体的計画の多くが語られずにいた。昨春、Amazon幹部として迎えられた元米国食品医薬品局CIO・Taha Kass-Hout氏による、AIとヘルスケアに関するコメントが注目を集めている。

21日、米CNBCが報じたところによると、Kass-Hout氏は「医療におけるAIは全くの新しい概念ではない」とした上で、これまでAI技術は過剰な期待を受け、本来の機能以上に誇大な主張がなされてきた事実を危険視しているという。その一方、「近年になって、より具体的で価値ある利用例も見るようになってきた」とその有用性を認めている。

AI技術のヘルスケア領域への利用、特に予防・診断における活用は急速に進んでいる。一方、AIによって得られる医学的判断の信ぴょう性とその取り扱いについては、度々大きな議論を呼ぶ。Kass-Hout氏は「ヘルスケアにおけるAIは、有効な選択肢を提示するものであって、医師を代替することはない」と慎重な姿勢を明確にしている。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。