AIによる児童虐待の抑止 – Googleらの取り組み

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インターネットの発展とそれに伴うコミュニケーションの拡大で、オンラインの児童虐待的なコンテンツは増加している。技術発達による問題は技術で解決するとして、AIによる取り組みも始まっている。

米メディアAI Tech Reporterによれば、Googleは児童虐待の発見を支援するニューラルネットワークを利用した新しいツールキットを公開したという。膨大な作業量のために人手で行うのは困難な、グラフィックからの児童虐待の拾い上げについて、その効率を飛躍的に高めたとのこと。既に虐待と認識されているものと同等かを調べる従来の方法とは異なり、虐待の特徴をAIが独自に認識できるという。

医療が虐待に果たすべき役割も大きく、早期発見と介入が重要となるが、社会的な扱いの難しさも事実である。南アフリカのメディアAll Africaは、恥ずかしさや社会的・文化的タブーなどから、人同士で虐待を解決する難しさを解説する。その解決策のひとつとして、rAInbowというFacebook MessengerによるAIチャットボットが、家庭内暴力など、本人も無自覚なことさえある潜在的虐待の発見に効果を発揮したと紹介している。

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TOKYO analytica
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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。