製薬大手・グラクソスミスクラインと英スタートアップExscientiaは3日、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療薬となり得る化合物を発見したことを発表した。2社はAIによる創薬技術に関して2017年7月に提携を公表しており、実現すれば2年越しで初の成果となる。
MedCity Newsの報道によると、AIによる化合物探索プラットフォームを利用し、システムの改善と最適化を繰り返すことで今回の発見に至ったという。Exscientiaで研究を率いたAndy Bell氏は「私たちの技術が、AI創薬をリードするものであることを示した」とする。
近年、AIを利用した薬剤の探索技術は、製薬業界から大きな注目を受けている。ExscientiaのAIプラットフォームでは、従来の手法に比べて薬剤開発のプロセスを大幅に短縮するだけではなく、薬剤化できる可能性がありながら見逃されていたターゲットのあぶり出しにも有効となる。創薬のスタンダードが今、まさに大きく変わろうとしている。