AIによる創薬 – COPD治療薬の開発に成功か

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製薬大手・グラクソスミスクラインと英スタートアップExscientiaは3日、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療薬となり得る化合物を発見したことを発表した。2社はAIによる創薬技術に関して2017年7月に提携を公表しており、実現すれば2年越しで初の成果となる。

MedCity Newsの報道によると、AIによる化合物探索プラットフォームを利用し、システムの改善と最適化を繰り返すことで今回の発見に至ったという。Exscientiaで研究を率いたAndy Bell氏は「私たちの技術が、AI創薬をリードするものであることを示した」とする。

近年、AIを利用した薬剤の探索技術は、製薬業界から大きな注目を受けている。ExscientiaのAIプラットフォームでは、従来の手法に比べて薬剤開発のプロセスを大幅に短縮するだけではなく、薬剤化できる可能性がありながら見逃されていたターゲットのあぶり出しにも有効となる。創薬のスタンダードが今、まさに大きく変わろうとしている。

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TOKYO analytica
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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。