病理解析のクラウドプラットフォームで知られる米スタートアップ・Deep Lensが、シリーズAラウンドとして1400万ドルを調達した。シードラウンドと併せ、総額1750万ドルの調達額となる。
米メディアVentureBeatの報道によると、Deep Lensの病理解析プラットフォームは、AIによる診断サポートがあるのみならず、解析データの保管や他ソフトウェアとの統合、臨床研究支援システムなど、統合環境として優れた機能を有しているという。Deep Lensは現在、病理医に対して同プラットフォームを無償提供しており、着実なシェアの拡大を図っている。
病理医が行う病理診断は腫瘍の良悪性判定など、治療方針決定に大きな影響を与える重要なプロセスであるが、その技量には経験の占める割合が少なくない。AIによるバックアップは、安定した診断精度の確保、人的リソースの補助に役立つことから、かねてより大きな注目が集まっていた。