米ピッツバーグ大学とカーネギーメロン大学の研究チームは、戦場で負傷した兵士に救急治療を加えるAIシステムの開発に取り組んでいる。
米ラジオ局・90.5 WESAの報道によると、研究チームが米国防総省の支援を受け、AIとロボティクスを利用した負傷兵の現地救急治療システムを開発しているという。システムは通常のバックパックに収容可能で、ドローンにより前線に運ばれる。AI搭載デバイスを負傷兵に巻きつけることで、傷害の程度を自動診断し、自律的に治療まで行うことができるとのこと。治療内容には外傷性気胸に対するドレナージや、鼠径部からのカテーテル治療など、比較的高度な医療措置が含まれる。
医療資源が極度に限られる戦場において、完全に自動化された医療設備が随伴する意義は非常に大きい。関連技術の発達は強く歓迎される一方、適応先は常に平和な日常環境であって欲しいと願うばかりではある。