ヘリコプターの不要出動を抑制する分析プラットフォーム

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米Case Western Reserve Universityの研究チームは、医療用ヘリコプターが緊急出動する必要性を判断する分析プラットフォームを開発している。

Healthcare IT Newsが昨日報じたところによると、チームが開発しているアルゴリズムは、患者の年齢や既往歴、バイタルサインなどの情報を入力することで、ヘリコプターによる緊急搬送が必要なのか、あるいは救急車による搬送で良いのかを自律的に判断することができるという。米国立衛生研究所(NIH)の研究助成を受けて進められている本研究は、ヘリコプターの適切な出動指針策定にも結びつくとみられる。

米国における医療用ヘリコプターによる緊急搬送は、道路交通状況や地域の医療提供体制によらず、迅速に高度医療に結び付けられるメリットを有する一方、傷病名やその重篤度に関わらず、患者本人に強いる多額の経済的負担が問題ともなってきた。不要出動の抑制は医療資源の最適化のみならず、患者本人にとっても大きなメリットとなるだろう。

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TOKYO analytica
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1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。