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中国上海 – 受診患者の待ち時間を大幅に減らすAIシステムを導入

以前に紹介したように(過去記事)、中国ではごく一部の”三ツ星グレード病院”に国民の半数が受診し、結果的に長い待ち時間と非常に短い診察時間に至る、非効率な医療の現状がある。中国上海の市中病院では、新しいAIシステムの導入により、この長い診察待ち時間を短縮しようとする取り組みが始まっている。

中国メディアChina Dailyが27日報じたところによると、上海の小児病院ではYitu Healthcareの開発した新しいAIシステムが導入されるという。このシステムでは、外来受診プロセスの全てにAIが関与・管理するというもので、受診予約からオンラインでの事前診断(pre-diagnosis)までを含んでいる。受診前の段階から、患児の親が具体的な症状をオンライン入力することで、緊急性のアドバイスや受診すべき診療科、必要な検査などをAIシステムから提案される。

上海小児医療センターのZhao Liebin氏は、China Dailyによるインタビューの中で「このAIシステムは患者の診察待ち時間の大幅な削減と、患者体験の向上につながる。Yitu Healthcareとの協力を進め、診断精度の向上と他地域への適用拡大も図っていきたい」としている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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