ヘルスケアに対するAI活用へ大きな関心が寄せられる一方、その革新的技術を新規導入するのは時間がかかり面倒で複雑という印象をもたれる。GE HealthcareはAIアルゴリズムを既存のワークフローに統合し、新技術をより迅速に活用したいという臨床医のニーズに応えることを目指している。
AI Newsでは、11月26日からGE HealthcareがAIプラットフォーム「Edison」のDeveloper Programを開始したことを報じている。このプログラムに参加する開発者らはGE Healthcareの大規模なユーザーデータベースを利用し、新技術開発と統合の複雑さを軽減することができる。AIプラットフォームEdisonはデバイス接続の安全性、データ集約、視覚化、AIを統合したワークフローなど多数の機能が潜在する。
GE Healthcareは現在多数のAI開発スタートアップ・ベンチャー企業と提携して機能の統合をすすめている。Arterys・iCAD・Koios Medical・MaxQ AI・Volparaなどがその一例である。特にKoios Medicalは乳がんのAI画像診断の先駆けとして知られる(過去記事)。AI画像診断は大手プロバイダがユーザビリティの高い統合されたプログラムを提供しようとする流れが進む。先日紹介した富士フイルムのReiLI(過去記事)も同様であり、国際的なシェア獲得の競争が続いている。