Microsoftは今週、AIによって幅広い医療問題の解決を目指す新プロジェクト「AI for Health」を公表した。本プロジェクトはMicrosoftが進める「AI for Good」プロジェクトの一端を担い、約4000万ドルが投じられる見込みとなっている。
GeekWireの報道によると、重点投資されるのは3つのコア領域で、1. 疾患予防・診断・治療、2. 死亡率や寿命に関連する医学研究、3. 世界規模での健康格差是正 となっている。Microsoftは、これらの医療問題に取り組むパートナー組織に対し、資金の提供だけではなくデータサイエンティストの派遣・関連技術の提供など、高度専門リソースの共有を行うとのこと。
AI for Healthから拠出される最初の資金は、フレッド・ハッチンソン癌研究センターやシアトル小児研究所、国際NGOのBRAC、ノバルティス財団などが交付先として挙げられている。Satya Nadella CEOの元、MicrosoftはAIを最重要領域とみなした事業展開を進め、シリコンバレーの有力実業家・投資家からなるNPO「OpenAI」には約10億ドルの投資を行うなど、その勢いは増すばかりとなっている。