Microsoft – 4000万ドル規模の医療AIプロジェクトを始動

Microsoftは今週、AIによって幅広い医療問題の解決を目指す新プロジェクト「AI for Health」を公表した。本プロジェクトはMicrosoftが進める「AI for Good」プロジェクトの一端を担い、約4000万ドルが投じられる見込みとなっている。

GeekWireの報道によると、重点投資されるのは3つのコア領域で、1. 疾患予防・診断・治療、2. 死亡率や寿命に関連する医学研究、3. 世界規模での健康格差是正 となっている。Microsoftは、これらの医療問題に取り組むパートナー組織に対し、資金の提供だけではなくデータサイエンティストの派遣・関連技術の提供など、高度専門リソースの共有を行うとのこと。 

AI for Healthから拠出される最初の資金は、フレッド・ハッチンソン癌研究センターやシアトル小児研究所、国際NGOのBRAC、ノバルティス財団などが交付先として挙げられている。Satya Nadella CEOの元、MicrosoftはAIを最重要領域とみなした事業展開を進め、シリコンバレーの有力実業家・投資家からなるNPO「OpenAI」には約10億ドルの投資を行うなど、その勢いは増すばかりとなっている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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