アラブ首長国連邦(UAE)は政治的・経済的安定を背景に、国策としてイノベーションを積極的に求めており、このことは医療AI分野においても他ならない。このほど、UAEのドバイでは「高度に自動化されたAIメディカルチェックセンター」が設立された。
UAEメディア・Gulf Newsが今週報じたところによると、ドバイ保健局のSmart Salemと名付けられたこのセンターでは、VIPや投資家・特定の市民などを対象として、ビザ取得や就労就学に必要となるメディカルチェックに関してAIとロボットによる自動化を実現したという。これまで検査実施から結果の受け取り、ビザスタンプの取得まで数日単位を要していたプロセスを、約30分に短縮することができる。
ロボットによる受付から始まり、既往歴の確認、バイタルサインのチェック、採血、レントゲン撮影に至るまでをほぼ人の手を借りずに施行できるよう設計されており、各種検査に対してはAIシステムによる解析とスクリーニングが加えられるとのこと。