医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例Rose - ブリガム・アンド・ウィメンズ病院で医療従事者のメンタルヘルスをサポート

Rose – ブリガム・アンド・ウィメンズ病院で医療従事者のメンタルヘルスをサポート

COVID-19のパンデミックは全世界的に医療従事者へ未曾有の過負荷を与え続けている。ジョンズ・ホプキンス大学から派生したボルチモア拠点のスタートアップ「Rose」は、医療従事者のメンタルヘルスをモニタリングするプラットフォームを提供し、事態に立ち向かっている。

GlobeNewswire掲載の17日付けプレスリリースによると、Roseはボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院との提携を発表し、救急部などでCOVID-19に関わる医療従事者のメンタルヘルスをサポートする。Roseのプラットフォームでは、毎日最短30秒で記入できるアンケートや自由回答の日記型エントリでユーザーからデータを収集する。同社のAIおよび自然言語処理技術は、ユーザーのメンタルヘルス症状を示す不安・抑うつ・トラウマなどの早期警告サインを検出できる。健康状態の監視のみならず、履歴・行動・入力に基づいて1000以上の記事やビデオコンテンツから個別に提供し、健康維持に役立たせる。

Roseの創設者でCEOのKavi Misri氏は「医療従事者の燃え尽き症候群には、治療を目的とした断片的なツールやプログラムではなく、燃え尽きにつながるシステム全体の要因を特定して取り組む必要があります。私たちの大切な医療従事者の精神的健康と安定を脅かす新たな危機を見逃すことはできません」と語った。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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