イスラエルのAIスタートアップ・Nucleaiはデータコラボレーションのための、新しいパートナーシップを公表した。同国最大の病院であるShebaとの協調により、同社は病理画像・臨床データ・ゲノミクス・ラジオミクスなど数百万の患者記録にアクセスできるようになる。
NucleaiとShebaは既に、「肺がん患者に対する免疫療法における組織学的バイオマーカーの探索」について共同プロジェクトを持っている。The Jerusalem Postが8日報じたところによると、今回のパートナーシップはこれを拡張したもので、同プロジェクトを支援するためのAIソリューション研究を推進する予定という。
Shebaは1,430床からなり、1,200名を超える医師を擁する巨大病院であるとともに、Newsweekが選ぶ「世界ベスト病院 2021」でもトップ10に数えられている(なお1-3位はいずれも米国で、順にメイヨークリニック・クリーブランドクリニック・マサチューセッツ総合病院。日本最高順位は東大病院の16位)。NucleaiのCEOであるAvi Veidman氏は「Shebaのデータリポジトリを活用し、マーケットで最も堅牢なデジタル病理プラットフォームの構築を続ける」としている。