ミシガン大学傘下の医療機関であるミシガンメディスンはこのほど、3M Health Information Systemsとの提携により、同社の強力なAIソリューションを全面導入することを明らかにした。これにより、3MのAIソリューションは関連する3つの病院と125の外来診療所に実装されることとなる。
3Mの10日付プレスリリースによると、今回導入されるものには音声認識システム、臨床文書の作成支援システム、バーチャルアシスタントなどが含まれるという。ミシガンメディスンのJeff Terrell氏は「ミシガンメディスンには、先端研究と高度治療の長い歴史がある。この使命をさらに推進するため、3Mテクノロジーにより、電子カルテ作業の合理化を通して文書作成の負担を軽減し、臨床医が患者ケアに集中できるようにしたい」と話す。
ミシガン大学、特に旗艦校となるアナーバー校はバブリックアイビーに数えられる名門で、米国で最も歴史ある公立大学である。医学領域では1955年のポリオワクチン開発など、長く医学および公衆衛生の向上に多大な貢献を重ねてきた。今回の取り組みは、高機能医療機関におけるAIスイート導入のモデルケースとして捉えられ、その動向は大きな注目を集めている。