2021年、テクノロジーの力によって医療の質とアクセシビリティは、これまでにないほど高水準に高められようとしている。The Medical AI Timesでは数多くの医療AIスタートアップを紹介してきたが、これまでに詳細を取り上げていないものの中にも巨大なインパクトをもたらす企業が多く含まれている。今回はこれらのうち、5つを紹介しておこう。いずれも、業界内に多大な爪痕を残しており、今後もその動向を追う価値のあるスタートアップと言える。
1. Wellframe
ボストンを拠点とするスタートアップ。ユーザーフレンドリーなスマートフォンアプリによって、種々のリマインダーを提供するデジタル健康管理プラットフォームを構築する。
2. Prognos
ニューヨークを拠点に、大規模レジストリを展開する。1億8500万人の臨床データを保有し、これには最大で160億件のレコードを含む。分析AIアルゴリズムによって、実臨床および臨床研究の質的向上を推進する。
3. Hinge Health
サンフランシスコ拠点で、関節痛および腰痛に特化したデジタルプラットフォームを提供する。ウェアラブルデバイスを利用することで体動の管理、神経刺激による疼痛緩和を狙うほか、1対1の健康指導、教育動画の提供などもカバーする。予防から術後までの筋骨格ケア管理システムとして期待が大きい。
4. Meditopia
ベルリンとイスタンブールを拠点に、睡眠改善・ストレス軽減・メンタルレジリエンス構築を目指した瞑想アプリを提供する。非英語圏マーケットを中心として、1400万人を超えるメンバーにコーチングを行った実績を持つ。
5. Doximity
医師向けのオンラインネットワーキングサービス。高いセキュリティレベルとクローズドなコミュニケーションツールによって、診療内容までを共有し協議する場を提供する。現在医師会員は100万人を超え、米国医師の70%以上が利用する。遠隔医療にも機能拡張を進め、本年6月の新規株式公開では5億ドル超の調達を目指している。
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