米ハーバード大学などの研究チームは、アルツハイマー病の発症と進行を予測する「ウェブベースのスクリーニングプログラム」を開発・検証している。
Alzheimer’s and Dementia: Diagnosis, Assessment and Disease Monitoringからこのほど公開されたチームの研究論文によると、「BRANCH」(Boston Remote Assessment for Neurocognitive Health)と呼ばれるこのウェブアプリについて、50-89歳の234名でスマートフォンによる試験を実施した。結果、BRANCHのスコアは、従来の対面式認知機能検査のスコアと中程度の相関があり、BRANCHスコアの低下は、画像診断で認められるアミロイドβやタウ蛋白の蓄積量と関連することも明らかにした。
神経心理学者のKathryn Papp博士と共著者らは、論文中で「認知機能が現時点で正常な人々において、BRANCHは『将来のアルツハイマー病進行リスク』とその記憶パフォーマンスを捉えることを示唆している」としており、新しいデジタルバイオマーカーの潜在的価値を強調している。
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