医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向neuroQWERTY - パーキンソン病をキーボードタイピングでモニタリング

neuroQWERTY – パーキンソン病をキーボードタイピングでモニタリング

パーキンソン病(PD)は運動機能障害を主症状とする進行性の神経疾患で、病勢や治療効果を長期的にモニタリングする必要がある。客観的な運動機能データをよりきめ細やかに収集するため、コンピュータのキーボード操作時における「PD患者の指の動き」をモニタリングするソフトウェア「neuroQWERTY」がnQ Medical社によって開発・検証されている。

Parkinson’s News Todayでは、nQ Medicalが現在募集している臨床試験を紹介している。今回の臨床試験にはパーキンソン病の診断を受けた約50名の患者を登録し、neuroQWERTYを各自のPCにインストールした上で、4週間にわたるモニタリングを行う。同ツールではキーボードを打つ速さや各キーにかかる圧力が測定され、AI/機械学習によってタイピングパターンが解析される。解析されたデータは、PD患者に一般的に使用されている評価指標と比較され、ツールの医学的価値が検証される。

neuroQWERTYの過去の臨床試験では、家庭でのタイピングパターン分析から、クリニックでの検査と同等に、初期のPD患者と健常者を判別できることが報告された。neuroQWERTYは「Breakthrough device」として2020年にFDAの指定を受けており、PDの画期的なデジタルバイオマーカーとして市場への早期投入が期待されている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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