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PhDコース紹介 – ウィーン医科大学「Machine Learning for Medical Imaging」

オーストリア・ウィーンに所在し、世界で最も歴史ある医学校のひとつ、ウィーン医科大学(Medical University of Vienna)で、企業による全額資金援助のPhD学生が公募されている。医療画像への機械学習の適用、特に眼科領域の研究を行うものだが、関心のある読者は一考の価値があるのでご参照のこと。

OPTIMAが支援する本コースでは、眼疾患への応用を目的とした医療画像向け機械学習研究で、全額出資の博士号ポジションを提供している。研究の焦点は、信頼できる眼疾患AIソリューション確立のため、3D光コヒーレンス・トモグラフィー(OCT)画像から網膜病理の堅牢で解釈可能な特性評価を構築すること、とする。OCTデバイスのリーディングカンパニーと密接に連携し、眼科専門医のための効果的なAI支援システムを構築することを目指す。

応募者にはコンピュータサイエンスの強力なバックグラウンドが求められるが、医療専門家・エンジニア・コンピュータサイエンティストなどが集う学際的で刺激的な研究環境に身を置けること、同グループが保有する大規模なマルチモーダルデータセットへのアクセス、最先端のハイパフォーマンス・コンピューティング・クラスターの利用、などが可能となる。ウィーンは直近10年連続で「世界で最も住みやすい都市」に選ばれるなど、その住環境も大きな魅力となる。

詳細はこちら、応募締め切りは2022年1月30日までとなる。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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