Biofourmis社は「ウェアラブルバイオセンサー」と「AIを活用した健康解析プラットフォーム」で知られるシンガポール発のヘルステックスタートアップである。The Medical AI Timesでは、2020年に同社CEOであるKuldeep Singh Rajput氏への独占インタビューを行っている。
Biofourmis社は9日付のリリースで、慢性疾患患者に高品質な遠隔医療を提供するサービス「Biofourmis Care」の開始を発表した。同サービスには自動化された服薬管理機能が含まれ、個人に最適化した治療を支援する。現在、5つのバーチャルケアプログラム(心不全・高血圧・糖尿病・脂質管理・心房細動)が用意されており、同社のトレーニングを受けたケアコーディネーターを中心に、医師・看護師らで構成されるバーチャルケアチームが、治療プログラムを遠隔で提供する。このバーチャルケアチームは、かかりつけの医療機関と連携してシームレスな医療サービスを展開できる。
米国では医療費全体の70%を専門医療が占めているが、その受診の最大40%がプライマリケアで代替でき、専門医療を回避できるとの試算がある。また一方で、4人に1人の患者は専門医にタイムリーにアクセスすることができない現状もあり、Biofourmis Careのアプローチは、これらのギャップを解消しようとするものだ。同社の共同設立者CMOで心臓専門医のMaulik Majmuda氏は「私たちのプラットフォームは、洗練された投薬最適化アルゴリズムで強化され、24時間365日体制のケアチームによってサポートされている。革新的なバーチャル専門医療モデルは、総医療費を削減し、生活の質と健康状態改善に大きな影響を与えるだろう」と語る。
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