米スタンフォード大学のCenter for Artificial Intelligence in Medicine and Imaging(AIMI)では当初、医療画像へのAI適用に重点を置いてきたが、次第に電子カルテデータを含む多様な医療データを対象とするなど、適用領域の拡張を続けている。
AIMIのディレクターで放射線医学教授を務めるCurt Langlotz氏は、「今後、母子保健研究所(MCHRI)と連携し、女性・子どもの健康増進にも焦点を当てる」ことを明らかにした。AIMIの研究ビジョンについて「人々の健康のため、あらゆるデータをどのように利用するかを最適化する学際的な機械学習研究」と表現し、その学際性こそが独自のDNAであることを強調する。AIMIは20学部に渡る140名以上の教授陣と連携し、高水準な研究成果を科学コミュニティに提供し続けており、今後の母子医療領域における革新的成果にも期待が大きい。
また、AIMIは一連の助成プログラムを通じた研究資金の提供も大規模に進めており、2021年にはHuman-Centered Institute for Artificial Intelligence (HAI) と連携し、20万ドルの助成金を計6件授与した実績も持つ。医療AI研究におけるトップリーダーの1つとして、AIMIの動向は業界の注目を集めている。
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