咳トラッキングAIプラットフォーム – HyfeとMSDの事業提携

咳データの収集・解析向けAIプラットフォームを提供するHyfe社は、2020年の立ち上げ以来、世界最大級となる2.8億件の咳サンプルデータを収集して独自のAIモデル構築を進めてきた。同社は19日付で、AIによる咳トラッキング技術を、製薬大手MSD(メルク)社の患者啓蒙活動へ統合する事業提携を発表した

Hyfeのアプリは、携帯電話などのスマートデバイスを通じて、咳の音や頻度をモニタリングし、見過ごされやすい疾患特異的な咳のパターンを捉えるとともに、潜在的な咳の誘因を明らかにするもの。同社はこれまでにも製薬会社・研究機関・政府機関・個人ユーザーへプラットフォームとデータを提供し、慢性咳嗽に悩む患者(米国成人で推定1200万人)を支援してきた。

アプリ画面

Hyfeの最高医療責任者であるPeter Small氏は「多くの人々は、自分が1日にどのくらい咳をしているか正確に把握できていない。咳の情報を診断や治療に役立てるためには、血圧・体温・心拍などのバイオマーカーと同様の精度でモニタリングする必要がある」と語った。

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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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