2018年にソウル大学の卒業生らによって設立されたAIRS Medicalは、深層学習によるMR画像再構成において高い技術力を持つ。Facebook AI Research(FAIR)とNYU Langone Healthが共催するfastMRI Challengeで、2019年と2020年に優勝し、同社製品であるSwiftMRの開発と商業化に結びつけた。
SwiftMRはスキャン速度の高速化、撮影画像の高品質化を同時に実現し、またシステムの導入にあたって既存ワークフローの修正を一切求めない設計など、徹底して「容易な臨床利用」を見据えた開発を進めてきた。昨年、本ソフトウェアは韓国食品医薬品安全部(MFDS)と米食品医薬品局(FDA)の両者から承認を受けている。昨年後半に韓国で正式に商用化されて以来、SwiftMRは月平均3万件、総計13万件以上のMRI検査に使用されてきた実績がある。
今月19日にはシリーズBラウンドとして2000万ドルの追加調達を行なったことも明らかにし、グローバル展開を加速を狙っている。AIRSのCEOであるHye-seong Lee氏は「我々は、アナログ機械に依存している現状をデータ駆動型医療に置き換えることで、種々の問題を解決し、医療エコシステムを変革できると信じている」と述べた。
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