アイリス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:沖山翔)は14日、AI搭載の咽頭内視鏡システム「nodoca」を用いたインフルエンザウイルス感染症の診断について、中央社会保険医療協議会により「公的保険適用」が了承されたことを明らかにした。保険適用開始は、本年12月1日となる。
nodocaは、咽頭の画像と問診情報をAI解析することで、インフルエンザウイルス感染症に特徴的な所見を検出し、同疾患の診断補助ができるAI医療機器だ。アイリスの公表によると、今回の承認は、AI医療機器を用いた診断が公的保険に新機能・新技術(C2区分)として収載される日本初の事例となる。また、nodocaを用いたインフルエンザウイルス感染症検査の保険点数(診療報酬)は、305点(3,050円)となり、これはインフルエンザウイルス迅速検査キットを用いた診断と同じ点数となる。
nodocaのAIアルゴリズムは、のべ100以上の医療機関、10,000人以上の患者の協力を得て開発された。アイリスは、日本におけるAI医療の歴史に巨大な足跡を残した形となり、今後の展開にも大きな注目が集まっている。
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