「Care Studio」はGoogleが提供するAI駆動型のヘルスケアデータプラットフォームで、臨床医が様々な臨床データを効率的に検索可能とすることで、診療ワークフローの改善を狙うものだ。
Google Healthはこのほど、米カリフォルニア州のDesert Oasis Healthcare(DOHC)との提携を明らかにし、同機関へのCare Studioの試験的な臨床導入を行うことを発表した。Care Studioは独自インターフェースに効果的にデータを引き込むよう設計されており、臨床データが系統的に整理されるとともに、院内診察や外来イベント、臨床検査、投薬、治療や経過記録などにおける、重要度の高い情報が自動的に最初に表示されるようになる。ツールは、臨床医の診療ワークフローを合理化することで、患者ケアにより多くの時間を割けるようにすることを目的とする。DOHCは、このツールを試験的に導入した最初の外来診療機関となるが、ここでの試験導入を経て、関連医療グループにおける約6万人の患者を対象とした適用拡大を計画している。
かねてよりDOHCは、データの断片化・サイロ化への対処を問題意識として抱えていたという。Care Studio導入を経て、予防医療および慢性疾患管理の取り組みをどう強化することができるか、ツールが果たす役割とこれがもたらす結果に期待が集まっている。
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