「Dot-to-Dot」血圧の点と点を結び行動変容を促すAIアプリ

米国成人の47%が高血圧症を患うが、高血圧は米国の死因第1位である心血管疾患に対して主要な危険因子となる。一方、高血圧には警告サインや自覚症状が無いものがほとんどであり、生活習慣や薬物治療が善悪どちらの影響を与えているか、一個人としては実感しにくい。米Hello Heartは、日々のライフスタイルが血圧とどう関係しているかを視覚化し、管理するAIプログラム「Dot-to-Dot」を発表した。

Dot-to-DotはモバイルAIアプリを通じ、日々の歩行時間や服薬の有無が血圧とどのように関係しているか、ユーザーにトレンドを確認させ、持続的な健康習慣の構築を援助する。従来の健康記録の多くは経時的に孤立しておりデータの活用が不十分であったが、Dot-to-Dotはその名の通り、データの点と点をつなげることで「行動変容を強化する知見」をユーザーに提供する。

Hello HeartのCEOであるMaayan Cohen氏は「Dot-to-Dotによって、自分の行動が心臓の健康に与える影響を素早く理解するためのツールが手に入る。AIとデータの活用により、人々は自身の健康について十分な情報を得た上で行動を選択することになるだろう」と語った

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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