米ジョンズホプキンス大学キンメルがんセンターの研究者らは、AIによって導出した全く新しい血液検査技術「DELFI(DNA evaluation of fragments for early interception)」について、その性能を調査した研究報告を明らかにした。
18日、Cancer Discoveryに報告された本研究成果によると、今回の調査では米国やEU、香港の計724人の患者を対象とし、採取した血液サンプルにDELFIを適用することで、肝細胞がんをどの程度高精度に検出することができるかを調べた。結果、肝細胞がんの早期検出について感度88%、特異度98%という高い識別性能を示していた。
DELFIは、数百万個のcfDNA断片をターゲットとし、異なるゲノム領域のDNAサイズや量などの異常パターンを調べることで、がんの存在を特定することができる。DELFIのアプローチでは、低カバレッジのシーケンシングしか必要としないため、スクリーニングの場においてコスト効率よく使用できる可能性が指摘されている。
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