米カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームは、ヘモグロビンを含む深部組織の生体分子をモニターできる光音響パッチを開発した。研究成果はこのほど、Nature Communicationsから公開された。
チームが開発した光音響パッチは、表皮下数センチに及ぶ深部組織において、ミリメートル以下の空間分解能で「ヘモグロビンの3Dマッピング」を行うことができるというもの。非侵襲的な継続モニタリングを実現するこの技術によって医療者は、悪性腫瘍や各臓器の機能不全、脳や腸管における出血など、患者の生命を脅かす重篤な変化を一早く捉えることができるようになる。
光学的選択性があるため、異なる波長のレーザーダイオードを統合し、検出可能な分子の範囲を拡大することもでき、さらに広範な臨床応用の可能性が期待されている。
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