TachyHealth – 会話型AIによる医療コーディングシステム

米デラウェア州に本拠を置くヘルスケアテクノロジースタートアップの「TachyHealth」は、サウジアラビアの医療費請求システムで訓練した新しいAI言語モデルを発表した。患者の臨床記録に記載された病名や処置などの医療情報を、「構造化されたコード」に変換する作業が医療コーディングで、医療費請求や解析のベースとなる。高水準の一貫性を達成するため、従来、標準的なプロセスに従って事務部門の専門家が医療コーディングの実務にあたってきた。

機械学習に基づく「AiCodeモデル」は、ユーザーが自然言語のプロンプトを作成することで、対象となるテキストの分析により、適切な国際疾病分類(ICD10-AM)コードや処置コード(Nphies)を数秒で割り当てることが可能となる。この会話型アプローチにより、医療コーダーが必要とする時間と労力を削減し、より重要なタスクに集中することができるため、患者ケアの質に直接影響を与えるものと主張している。

TachyHealthは、米国、UAE、KSA、ヨルダンの4カ国に拠点を持つ。2018年に設立された同社は、AIとデータサイエンスの活用により、医療提供者と支払者の相互作用を再構築するソリューションを開発してきた。代表的なインテリジェントソリューションには、医師向けのAiGuide、医療コーダー向けのAiCode、請求書管理向けのAiClaim、支払者による請求書のレビューと監査向けのAiReviewがある。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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