米デラウェア州に本拠を置くヘルスケアテクノロジースタートアップの「TachyHealth」は、サウジアラビアの医療費請求システムで訓練した新しいAI言語モデルを発表した。患者の臨床記録に記載された病名や処置などの医療情報を、「構造化されたコード」に変換する作業が医療コーディングで、医療費請求や解析のベースとなる。高水準の一貫性を達成するため、従来、標準的なプロセスに従って事務部門の専門家が医療コーディングの実務にあたってきた。
機械学習に基づく「AiCodeモデル」は、ユーザーが自然言語のプロンプトを作成することで、対象となるテキストの分析により、適切な国際疾病分類(ICD10-AM)コードや処置コード(Nphies)を数秒で割り当てることが可能となる。この会話型アプローチにより、医療コーダーが必要とする時間と労力を削減し、より重要なタスクに集中することができるため、患者ケアの質に直接影響を与えるものと主張している。
TachyHealthは、米国、UAE、KSA、ヨルダンの4カ国に拠点を持つ。2018年に設立された同社は、AIとデータサイエンスの活用により、医療提供者と支払者の相互作用を再構築するソリューションを開発してきた。代表的なインテリジェントソリューションには、医師向けのAiGuide、医療コーダー向けのAiCode、請求書管理向けのAiClaim、支払者による請求書のレビューと監査向けのAiReviewがある。
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