脳画像AIのicometrix – CPT IIIコードを取得

ベルギーに本拠を置く脳画像AI企業であるicometrixはこのほど、FDA認可の脳MRI定量化ソフトウェアの保険償還を可能にする「CPT IIIコード」を米国医師会から受け取ったことを明らかにした

医師診療行為用語 (CPT) は、医師が行う処置や手術に関するコードを記述するための包括的な用語で、米国医師会によって年1回更新される。各コードは数字で表現され、実際の処置に対応しており、診断や請求の目的に使用されている。このCPTコードにより資格のある医療従事者は、icometrix脳画像AIソフトウェアの使用を診療費として報告できるようになる。

icometrixのAIがサポートする定量的脳解析ソフトウェアは、アルツハイマー病や認知症、多発性硬化症、てんかん、脳卒中、パーキンソン病などの神経疾患の患者の診断、モニタリング、治療反応の評価に資する脳MRIスキャンに基づく客観指標を提供するもの。

関連記事:

  1. 高速MRIの粗い画像をAIが再構築
  2. アスリートの「微細な脳損傷」を捉えるAIツール
  3. 「絵画品評の音声」から認知機能障害を早期検出
TOKYO analytica
TOKYO analyticahttps://tokyoanalytica.com/
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
RELATED ARTICLES

最新記事

注目の記事