Smart Reporting – AIによる報告書作成支援

ドイツ・ミュンヘンを拠点とするSmart Reporting社は、米ハーバード大学放射線学のWieland Sommer教授によって2014年に設立された。医療分野におけるドキュメンテーションソフトウェアで、リーディングカンパニーとしての地位獲得を目指している。

Smart Reportingは、医療報告、特に放射線学と病理学におけるパイオニアとして知られ、マーケットリーダーになりつつある。メーカーに依存しない「SmartReportsソフトウェア」は、ワークフローの自動化と機械可読データの基礎を形成する、完全に音声制御されたデータ駆動型ドキュメントソリューションを提供する。同社のソフトウェアは、主要なヘルスケアITパートナーシップ(シーメンス・ヘルシニアーズ、GEヘルスケア、キヤノンを含む)を通じて国際的に販売されている。

生成AIの活用による機能拡張を見据えて22日、同社はシリーズCラウンドとして2300万ユーロ(約38億円)の資金調達を明らかにした。品質とデータの標準化を向上させながら、医療文書作成における手作業と繰り返しプロセスの簡略化をもたらし続ける。

関連記事:

  1. Siemens Healthineers – 生成AIを画像レポートに適用
  2. CTレポートの偶発所見から肺がんリスク症例を抽出するAI
  3. LinkedIn最新レポート – 生成AIは医療者の仕事を代替できるか?
TOKYO analytica
TOKYO analyticahttps://tokyoanalytica.com/
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
RELATED ARTICLES

最新記事

注目の記事