AIを活用したメンタルヘルスサポートサービスを展開する「Wysa社」は、整形外科領域に併存するうつ病や不安障害、慢性疼痛の患者に向けた会話型デジタルエージェントを開発している。同プロダクトによる認知行動療法が症状の改善につながるとして、同社は臨床検証を進めている。
Wysa社はこのほど、同エージェント機能が米FDAの「Breakthrough Device プログラム」の指定を受けたことを明らかにした。Breakthrough Device プログラムは、重要疾患に効果的な診断・治療をもたらす可能性のある医療機器に対し、審査承認プロセスを加速する枠組みとなる。今回の指定は、JMIR Formative Researchに発表された有効性検証試験の結果を受けたもので、Wysaのアプリが「整形外科患者におけるうつ・不安・疼痛の管理に有効で、同科における一般的介入よりも有効性が期待でき、対面式の心理カウンセリングと同等の効果」としている。
Wysa社のCEOであるJo Aggarwal氏は「我々の使命は、常時利用可能なプラットフォームでサポートを必要とする人々を支え、この困難な時代にメンタルヘルスの選択肢を提供することだ」と語っている。
関連記事: