多数の画像解析AIを取り込み、独自プラットフォームの拡張を続けるAidocはこのほど、新たに1億1000万ドル(148.5億円)の資金調達を行ったことを明らかにした。シリーズDにあたる本ラウンドを経て、同社は調達資金総額として2億5000万ドル(337.5億円)に到達したことになる。
Aidocの公表によると、この調達資金は「Aidoc AI Care Platform」の継続的な拡大を支援するものになるという。同社CEOのElad Walach氏は「我々は既に画像解析AIプラットフォームのリーディングカンパニーだが、この新しいラウンドでの資金調達により、AIプラットフォームを大規模に強化し、病院が専門分野を超えたケアチームを組織し、活性化して、拡張性と効率性に優れた方法で患者に最高品質のケアを提供できるようにしたい」と述べた。
新型コロナウイルス感染症の拡大を経て、現在、米国内の病院では人材不足が深刻化している。30%の医療職が実際に退職を選択し、さらに31%が医療従事者からの離職を検討していることに触れ、今後さらに燃え尽き症候群の助長やケアの遅れ、見逃しリスクの余地が大きくなることを指摘する。5年以内に米国の医療従事者は320万人不足するとも試算されており、テクノロジーによる支援は喫緊の需要となりつつある。
関連記事: