米ニューヨークに拠点を置き、AI駆動のメンタルヘルスツールで知られるOPTT Healthはこのほど、ユタ州に拠点を置き、患者音声からメンタル症状を捉えるソリューションを提供するCanary Speech(カナリアスピーチ)とのパートナーシップを発表した。
公表によると、今回のパートナーシップにより、OPTTのAIメンタルヘルスケアツールボックスは、患者が声だけでサービスと対話ができるようになることで、患者体験が向上するとしている。つまり、精神科疾患への対応においても最も大切な「長期的モニタリング」を、よりシームレスかつユーザーフレンドリーに行うことができるようになるという。OPTT HealthのCEOであるMohsen Omrani氏は「効率的なテクノロジーを駆使した医療は、これまでニュアンスや質感に欠ける多肢選択式の問診に頼ることが多かったため、対面での問診のような親密さと正確さを再現することはできていない」とする。
今後は、OPTT独自の自然言語処理アルゴリズムを用いて、メンタルヘルスの課題に関する語りの中から症状発現を示唆する言語を検出するだけでなく、カナリアスピーチの技術により、声の高さやトーンの微妙な変化を検出できるようになる。これらの技術を用いたメンタル評価の合理化・自動化は、人為的なミスを低減する可能性もあり、精神科疾患のリスク検出や診断、治療、フォローアップへの活用が期待されている。
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