バイエル – Blackford Analysisを買収

製薬大手バイエルは18日、同社の放射線治療におけるイノベーション戦略の一環として、Blackford Analysisを買収したことを明らかにした。Blackford Analysisは英国と米国に拠点を持ち、画像処理および分析に特化した豊富な臨床アプリケーション(ClinApp)エコシステムのインフラとアクセスを提供する医療AI企業だ。

声明の中で、バイエル医薬品部門を率いるStefan Oelrich氏は「BlackfordとそのAI技術を当社の放射線科ポートフォリオに加えることにより、バイエルは世界の放射線科業界全体の中で最も急速に成長しているセグメントにおいて、非常に優れた地位を確保することができる」と述べた。

高齢化とライフスタイルの変化により、心血管疾患やがんを含む慢性疾患が世界的に増加している。結果として、疾患の早期診断や治療方針の決定、治療計画のサポートのため、医療画像に対する需要がこれまでになく高まった。AIには、診断を助け、放射線検査のスループットを向上させるという価値提供が強く期待されている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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