米デラウェア州クレイモントに拠点を置くVital社は、患者体験を改善するAIプラットフォームを提供する。同社は先週、同システムの成長を支援するため、シリーズBとして2470万ドル(約32.2億円)の資金調達を行ったことを明らかにした。
Vitalは、患者のケア参加を容易にする医療機関向けソフトウェアで、AIと自然言語処理を用いて、救急部や一般病棟に入院中の患者を支援・教育することができる。患者は、退院に向けた進捗状況の把握、サービスや物品のリクエスト、目標の設定、検査項目の表示、家族との健康状態の共有などをスムーズに行うことができる。同ソリューションはユーザーの「使いやすさ」に焦点を当てた設計となっており、スマートフォンからアクセスでき、アプリダウンロードやパスワードは不要であることも特徴となる。Vitalは患者満足度を向上させ、患者をネットワーク内にとどめ、医療システムに追加的な収益をもたらすことも検証から明らかにしている。
Vitalは昨年、Allina Health、CommonSpirit Health、Emory Healthcareの施設を含む40以上の新しい病院クライアントと提携し、ソフトウェアソリューションの対象患者を拡大してきた。検査結果ツールなどの新機能を加えるとともに、テクノロジーと医療における業界のベテランをチームに加え、大きな成長を遂げた。同社は2023年、100万人以上の患者を取り扱い、10万件の臨床業務をサポートすることを見込んでいる。
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