11月25日、北京で行われた中国教育発展戦略学会において、人工知能とロボットによる教育委員会が設立された。同学会の執行長・孫霄兵(ソン・シャオビン)が大会に出席し、授牌式を行った。中国全国学校体育連盟ロボット委員会執行長の何晨光(ホー・チェングアン)教授や北京技術大学校長の楊仁樹(ヤン・レンシュウ)教授を含め、300人近くの関連者が出席した。
中国メディア人民網によると、この委員会の設立の目的は、人工知能とロボット産業を教育界でも推進することだという。理事長の張欣欣(チョウ・シンシン)は、同委員会に2つの計画があることを発表した。まず一つめは、中国人工知能とロボットが教育に貢献するための白書の作成で、これに基づき、教材の開発や先生のトレーニングを実施する見込みだという。次に人工知能とロボットによる教育評価システムを開発し、教育成果や教育計画、技術の認定など、今までマニュアルで処理していた業務を人工知能の力で行う。これにより、教育現場の負担を軽減し、業務の精度を高めることが狙いだという。
2017年7月、中国国務院は「新時代の人工知能発展計画」を発表し、「2030年までに中国の人工知能の理論・技術・応用をすべて世界のトップレベルまで到達させる」という目標を掲げている。この目標を達成するためには、人材の育成が欠かせない。今回の教育委員会の設立も、このために行われたものであると考えられる。