医療機器の販売プロセスにおいて、従来型のパンフレット配布は静的な情報しか提供できず、医療機器の可能性を十分に伝えることが容易ではなかった。オーストラリアのimmertia社は、この問題に取り組むため、AR(拡張現実)とAI技術を組み合わせ、医療機器の展示および販売方法を変革するプラットフォーム「EnhanceAI」を開発している。
immertiaの発表によれば、EnhanceAIは、医療従事者がスマートフォンでQRコードをスキャンすることにより、医療機器の3DモデルをARを用いて自身の環境に投影することが可能となる。この視覚化技術と、営業担当者を模したAIコンシェルジュを組み合わせることで、リアルタイムで顧客の問い合わせに対応することができるという。
この技術により、顧客はより多くの情報に基づいた医療機器の選定ができ、従来の製品パンフレットやビデオデモンストレーションへの依存度が減少する可能性があるとしている。immertiaは現在、EnhanceAIのパイロット版テストに参加する医療機器メーカーを募集している。
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