米ヘルステックK Healthは、AIプラットフォームの強化に2500万ドルの追加投資を受けることを明らかにした。これにより、同社のKアプリはAIが診断名を推定するだけのツールではなく、得られた情報をプライマリケア医に共有し、プラットフォーム上でリモートの診療を行う「かかりつけ医機能」を持つことを目指す。
米テックメディアTechCrunchの報道によると、Kアプリは、過去20年間に蓄積された膨大な診療記録・検査結果・入院記録・薬剤統計などの医療データを利用し、ユーザーの現症状からAIが診断名や重症度を推定することができるという。一般向けアプリとしては際立って高精度な診断機能と、無料でのサービス提供によりユーザーは急速に増加し、今年7月以降で登録者は50万人以上に達していた。
WHOによる統計では、市民2000人に対しプライマリケア医1人が世界標準となるなど、初期対応を行う医師の不足は深刻で、これはアメリカも例外ではない。Mobile Health Newsの報道によると、K Health CEOのAllon Bloch氏は「新しい機能の付加により、より迅速なケアの提供と、医師の負担軽減を両立することができる」と延べており、医療提供システムへの貢献に自信を見せている。