Amazonは4日、ボストンのハーバード大学関連病院と提携し、AI技術が実臨床をどれほど簡略化・効率化できるかの検証を進めることを公表した。これは、米国での3.5兆ドルに及ぶヘルスケア市場への明確な足がかりになるとみられ、大きな注目を集めている。
米Bloombergの報道によると、Amazonは今回の提携に際し200万ドルの研究費を提供した上で、臨床現場におけるAI技術利用の検証を行うという。AmazonでヘルスケアAIを率いるTaha Kass-Hout氏は「医療現場が抱える問題点のうち、機械学習が役に立てるものは既に明確になっている」と話し、アプローチの具体性を強調する。
Amazonの開発したヘルスケア向けAIツールは、既にBeth Israel Deaconess Medical Centerなどで複数が実運用されている。Techradarが報じたように、Amazonは診療録の解析・要約が可能な自然言語処理AI技術も保有しており、ヘルスケア産業への展開を見据えた姿勢が鮮明となっている。